
商標調査/商標管理など
商標調査
① 出願前の商標調査
出願前の商標調査は、ご希望の商標が審査を通過しそうか否かを事前に調査するものです。審査結果がわかるまでに何か月も要しますので、調査をすることで時間及び費用の節約になる場合があります。
例えば、識別力が低いという調査結果が出た場合は、出願の態様を工夫することで拒絶を回避できることがあります。
また、抵触しそうな他人の登録商標が発見された場合は、使用する前あるいは出願する前に商標を変更することで、商標権侵害を未然に防ぎ、登録可能性を高めることができます。
② 登録商標の使用調査
登録商標の使用調査は、他人の登録商標が日本国内において使用されている証拠を探す調査です。「使用していないこと」は調査できませんが、不使用取消審判の請求前に不使用の蓋然性は知ることができます。
この他にもご要望に応じた調査を承ることができますので、お気軽にご相談ください。
商標の管理
自社及び自社グループの商標を全て把握しきれていない、ということはないでしょうか。登録商標と使用商標とに分けて、確認されることが重要です。
1.登録商標
貴社及びグループ会社の登録商標について情報の取捨がし易いようにエクセルにまとめてご提供いたします。その他の形式をご希望の場合はご相談ください。
正に指定商品・指定役務の棚卸です。
これにより、同一の商標について重複する区分の整理を図ることが可能となります。
例えば、従前に合わせて15区分を指定した区分数を5区分にまとめることができると、更新にかかる印紙費用が※436,000円(43,600円×10区分)節約できます。※ 2025年用の印紙費用です。
2.使用商標
商標としての機能は文字やロゴだけから発揮されるものではありません。
例えば、以下の商品では、商品名、会社名、ロゴだけでなく、パッケージの色合いや構成にも自他を識別する機能があると思いませんか。

かどや製油株式会

森永製菓株式会社

HARIBO Holding GmbH & Co. KG
文字部分のみ、ロゴのみで登録するだけでは保護が不十分なケースがあります。どの部分が需要者の目印となりうるのかを一緒に確認いたします。
3.登録状況と使用状況の確認
以下の点も一緒に確認することができます。
① 使用する範囲の確認
商標の出願をされた時の事業範囲と現在の事業範囲が異なっていると、その後の事業範囲に対する商標の使用が保護されない状況となっていることがあります。
② 使用商標の確認
使用する商標が少しずつ変わっている状況はないでしょうか。
例えば、以下のケースが想定されます。
- 登録商標が漢字であるのに対して、アルファベット表記のみで使用している。
- 登録商標が2つの単語を合わせた結合商標であるところ、2つの単語の結合力が弱まるような表記(例.2つの単語を分離して表記、2つの単語の大きさに大小をつけて表記)で使用している。
- 登録商標がロゴであるところ、そのロゴの派生型ロゴも使用している。
上記の使用は登録商標の使用といえない場合があり、他人の商標権と抵触する可能性があります。
そのため、現在使用する商標が登録商標によってカバーされるか否かを確認することも必要です。
4.ブランドマネジメント
商標の管理はブランドマネジメントと表裏一体です。
ブランド目標、ブランド目標と現在の姿との差分を埋めるための計画、品質管理、貴社の商標の管理体制、これらを私達にお知らせください。お客様との親密な関係性の下に貴社のブランドマネジメントに沿った商標の管理となるように適宜提案いたします。
5.その他の商標管理
以下のようなケースも私達にご相談ください。
① 登録商標の表示
使用する商標が登録商標であることを表示するにあたりどのように表示することが望ましいかをアドバイスいたします。
② 権利保全
更新時期が過ぎてしまった登録商標の権利を保全したい場合、一度ご相談ください。場合によっては再出願をする必要がありますが、その際に現状に即した形で商標登録を受けることができます。
③ 普通名称化の回避
自社の登録商標が普通名称化することを回避するための手法をアドバイスいたします。
④ 交渉
ライセンス、アサインバック、その他商標に関する交渉を代理いたします。