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改正意匠法の施行 (1) 意匠実務はどう変わる?ポイントの解説
三好内外国特許事務所
弁理士 安立 卓司
第1回は、全体の概要及び画像を含む意匠についての解説です。
1.概要
・令和元年5月17日、改正意匠法が公布された。
・改正法は、令和2年4月1日に施行される。
改正法の大きなポイント
・保護対象が拡大される(「画像意匠」「建築物の意匠」「内装の意匠」を新設)。
・関連意匠制度が拡充される。
その他のポイント
・存続期間が延長される。
・複数意匠一括出願制度が導入される。
・物品区分が見直される。
・組物制度が見直される。
・創作非容易性の水準が引き上げられる。
・間接侵害規定が拡充される。
・手続救済規定が拡充される。
・法改正に合わせ、意匠審査基準が改訂される。
・審査基準は、内容はほぼ固まったが、最終確定ではない。
・本稿では、令和2年1月22日の審査基準案に基づき、運用の方向性を示す。